・概要
大田区は、東京都の特別区のひとつ。23区の南東部に位置し、東京湾に面している。古くは大森や羽田を中心に漁業の盛んな地域であったが、大正時代以降町工場が進出し、京浜工業地帯を形成した。東京の空の玄関口である東京国際空港(羽田空港)がある。また、区西部の台地上は良好な環境の住宅地となっている。

・地理
東京都の南東部に位置し、神奈川県川崎市と多摩川をはさんで隣接する。東側は東京湾に面した低地となっている。区の中央を東京都道421号東品川下丸子線(池上通り)が南北に貫いており、この西側が武蔵野台地となる。東から西に向かうにつれ標高が高くなり、区西端の田園調布地区では約40メートルとなる。

・面積
東京国際空港の沖合展開による埋め立ての結果、世田谷区を抜いて東京23区で最も大きな区となった。

・河川
多摩川
海老取川
呑川
内川

・運河
京浜運河
平和島運河

・人工島
平和島
昭和島
京浜島
城南島
大井埠頭
羽田空港

・堀緑地
貴船堀緑地
北前堀緑地
南前堀緑地
旧呑川緑地

・隣接する自治体
北 – 品川区、目黒区、世田谷区
西 – 川崎市(中原区、幸区)
南 – 川崎市(川崎区)
東 – 江東区

・歴史
1947年3月15日、大森区と蒲田区が合併して誕生した。

大森区の範囲は現在の、千鳥、中央、石川町、鵜の木、山王、上池台、池上、仲池上、北千束、南千束、久が原、南久が原、北嶺町、東嶺町、西嶺町、南雪谷、東雪谷、雪谷大塚町、田園調布、田園調布本町、田園調布南、北馬込、南馬込、東馬込、西馬込、中馬込、大森北、大森南、大森東、大森西、大森中、大森本町である。

蒲田区の範囲は現在の、下丸子、多摩川、萩中、矢口、東矢口、羽田、本羽田、羽田旭町、北糀谷、東糀谷、西糀谷、南六郷、東六郷、西六郷、仲六郷、蒲田、南蒲田、東蒲田、西蒲田、新蒲田、蒲田本町である。

この両区域のほかに、埋立地として、羽田空港、ふるさとの浜辺公園、東海、京浜島、城南島、昭和島、平和島、平和の森公園がある。

・地名の由来
大田は、合併した大森区と蒲田区からそれぞれ一文字ずつとった合成地名である。この由来が広く知られていないことから、しばしば太田と誤記されがちであるが、これは字を見ても誤りであることは明らかである。

・地域
大田区では行政上、区内を次の地域に分けている。

【大田北地域】
池上、馬込、大森西、入新井、新井宿の5特別出張所管轄地域

【大田南地域】
蒲田東、蒲田西、矢口、六郷の4特別出張所管轄地域

【大田西地域】
田園調布、嶺町、鵜の木、久が原、雪谷、千束の6特別出張所管轄地域

【大田東地域】
大森東、糀谷、羽田の3特別出張所管轄地域